1995年 4,5月号
巻頭特集は「ハイテクショッピング術」ですが、大した情報も無いのでパス(笑) そして最新情報では95年のスペシャル・イベント「ミッキー・マニア」を紹介していますが、これはまだスタート前ですのでフロリダでの写真です。後号に東京のものが掲載されたら、また紹介しましょう。
ということで、今号では公開30周年でリバイバルされた名作「メアリー・ポピンズ」をご紹介します。
メアリー・ポピンズにも小説の原作があります。1943年に出版されたパメラ・L・トラヴァース著「風にのってきたメアリー・ポピンズ」がそれです。娘の寝室でこの本を見つけたウォルト・ディズニーはすぐに映画化を思い立ちますが、原作者トラヴァース夫人との交渉は難航します。イギリス人の彼女は、アメリカからやってきたネズミのアニメを作る男(笑)を信用できなかったのです。
その後、ディズニーアニメの素晴らしさを認識したトラヴァース夫人は映画化の契約書にサインをしますが、それは20年近くも経った60年代初頭でした。しかし、このロスタイムはウォルトに素晴らしいプレゼントを贈ります。1956年にブロードウェイ・ミュージカル「マイフェアレディ」で主役を勤めた新人女優、ジュリー・アンドリュースです。
実は原作ではメアリー・ポピンズは中年女性の設定だったのですが、ジュリーの舞台を観たウォルトは彼女の魅力に惚れ込み、メアリー役を彼女に抜擢したのです。
そしてパートナー：バート役のテレビ俳優ディック・ヴァン・ダイク、音楽制作のシャーマン兄弟、ディズニーの多くのアニメーター達による実写との合成技術等によって、映画メアリー・ポピンズは5部門でアカデミー賞を受賞するという素晴らしい名作となったのです。
(2005.5.22)
